「フカセでサバの引きを楽しむ」の巻

3連休の最終日。昼下がりに訪れたのは釜石市唐丹町の小白浜(こじらはま)漁港。

家から5分のスポットです。


久しぶりに磯竿振りたくて、こませを撒きたくて、サヨリでもウミタナゴでもって感じで釣行。

小白浜港に着いてみると投げサビキ釣り人のオンパレード。35-40cmクラスのサバがポツポツ釣れています。まずはサバにターゲットを絞って仕掛けをセット。


磯竿1号 道糸1.75号 ハリス1.2号 チヌ針0.8号の仕掛け。 ウキ下は3ヒロ。ウキG3のスタンダード仕掛け。撒き餌は米ぬかにアミエビを混ぜ込んだもの。付けエサは冷凍小エビを使用。

1投目からアタリが出るも乗らず。ウキが横走りするあたりだったのでタナは浅いと判断し2.5ヒロへ。

するとウキがブシュ~っと消込み1匹目。走りをLB(レバーブレーキ)でいなして取り込んだのは40cmクラスの良型。久しぶりにぶんぶん逆転の醍醐味を味わいます。沖で掛けると足元に突っ込んできて、早巻きしないと追いつきません。手前まで来ると真下に突っ込みます。サバなんてとバカにしていましたが1号竿でやり取りすると実に面白いです。 品がなく暴力的な引きではありますが、M男なら病みつきになりそうな引きです。


サバは回遊性の強い魚。いくら撒き餌で足止めしようとしても過ぎ去ってしまいます。6匹釣り上げたところで風も変わり遠投できなくなりました。手前の浅場には寄ってくれません。変わって釣れ始めたの8-10cmの「チャリコ」真鯛の稚魚です。


唐丹湾の水温は19.5℃ 例年はサケが遡上してくる時期です。その時の水温は16-17℃のはず。「チャリコ」が際限なく釣れてきます。どこで生まれた当歳魚なのでしょうか?当地の最低水温は例年3月に7-8℃。冬を越して生きられません。死滅回遊のはずです。


もう一つ珍客が。

隣のおじさんが投げサビキで釣ったムロアジです。痩せて小型ですが伊豆七島の「クサヤ」で有名なあのムロアジです。先週乗った定置網では別種のオアカムロが入っていました。

再度のサバの回遊がないので3時間で納竿です。引きを十分に堪能したサバ6匹 35-42cmでした。

当地には一般的な磯釣りの対象魚であるチヌもグレもいません。フカセで釣れる大物、LBを使わせてくれる魚種はサバとソッコ(イナダ・ワラサ)だけなのです。


LBのリールが珍しいのでしょう。釣っている間に3人から「そのリールは何だい」と質問を受けました。仕方がありませんね。チヌもグレもいない当地。磯のフカセ釣りという概念が無く、投げサビキをしている人はほとんどがホームセンターで売っているロッドリールと出来合いの仕掛けを使っているのですから。


ここ三陸釜石エリアは南からの黒潮の影響も津軽海峡を南下する対馬暖流の分流にも一番影響しにくい、つまりは暖流系の魚が一番少ないエリアだと思っていましたが、近年の温暖化、異常水温は思わぬ魚を運んできているようです。

岩手釜石 晴釣雨読

2016年5月末に釜石移住。 慣れない単身赴任の生活と三陸の海釣りと鮎釣りを中心としたぐーたら親父のブログです。

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