「目撃した珍品」の巻
長年釣りをしていると、いろいろな動物を目撃することが多々ある。
最近はどこに行っても鹿が増え、春から秋にかけて沢山の鹿に遭遇する。
エサを求めて道のそばまで出没するのだろうが、これが実に危ない。
知り合いには、スピードを出しすぎて鹿と正面衝突。車は新品交換という人もいる。
数年前に淡路島に行ったときは、インターを降りて港に着くまでに、12匹のタヌキを目撃した。タヌキを目撃するといい釣りができないというジンクツがあり、この日はろくな釣りではなかった。
鹿、狸、狐、猿なとは頻繁に出会いますが、今回は水中生物に出会ったお話しを。
◆越前クラゲ
最初に見たときは「おぉ~ でかい!」と感動していたけど、
2005-2009年くらいは日本海各所に頻繁に襲来していたため、私の中では季語として認定した。
珍品が珍品でなくなった典型的な例ですが、最近はまた見かけなくなりました。
◆イルカ
三宅島から御蔵島に渡船したとき、10数頭のイルカが20分ほど船と併走してくれた。
私は舳先で彼らの見事な泳ぎに見入っていた。その距離約3m。
今まで一番癒された時間だったかもしれない。
◆クジラ
小笠原列島 母島北端の「鬼岩」で釣りをしていたときのこと。「鬼岩の離れ」の方向で
2頭の親子連れと思われるクジラがゆっくりと南下するのを発見。
潮を噴き上げた瞬間「鬼岩」で釣りをしていた仲間と一斉に「オォーー」と感動。
その距離150mくらい。生で見たクジラは感動的だった。
◆カジキ
伊豆七島神津島 平段とエボシの間の水道で一匹のカジキを目撃。
私はエボシに乗って釣りをしていたのだが、他人が騒ぐのを見て気付いた。
体長3m前後。水面近くをゆったりとした泳ぎで東方向に泳いでいった。
元気が無いように見えた。お~ぃ 今も元気で生きてるか~。
◆マグロ
男女群島 下の赤瀬でグレ釣りをしていると、遠くの潮目でマグロのナブラが出た。
十数匹の20kg級のキハダマグロが水面上に全身を出すほどにジャンプ。
少しずつ磯に近づいてくる。あわててメタルジグをセットしようとしたが、慌てて
穂先を折ってしまった。そのうちにナブラは消え去った。
最近では海水温の変化で瀬戸内海、淡路鳴門周辺でもクロマグロの見られることがある。
絶滅が叫ばれているのに不思議と珍品価値は薄くなってしまった。
◆アユカケ
これは目撃ではなく、釣り上げたもの。
高知県仁淀川の鎌井田の沈下橋の下流のトロ。
大型のアユとおもって寄せてきたらコイツだった。
九頭竜川では天然記念物に指定されているらしい。
食べると美味らしいが、リリースした。
◆ウミガメ
トカラ列島中之島の港。
渡船できずに防波堤で竿を出していた同行者のハリに掛った。
ロッドはがま磯2号、リールはDaiwa のLB。
満月にしなるロッド、ウミガメが逃げようと水をかくたびに、ブーンとリールは逆転。
相当なやり取りの末、上がってきたのは甲羅長60cmはあろうかというウミガメ。
そこにタイミング悪く、民宿の親父が昼の弁当を届けに登場。
「旨そうなのが釣れたな~」 我々唖然。脳内???
親父は釣り上げた同行者の断りもなく、ウミガメをひっくり返してスーパーカブの荷台にゴムでくくりつけて坂道を登って行った。
ウミガメは4本の足をばたつかせながら、我々から遠ざかっていった。
その日の夕食には姿を変えた彼の姿があった。
誰一人箸をつけることはできなかった。
いんな生き物に出会えるなんて、釣りって本当にいいですね。
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