2016.10.19 15:54「サケが少ないと笑顔がきえます」の巻酒が少ないと本人は不幸せです。鮭が少ないと経済が停滞して町全体が不幸せです。獲れるものが獲れないというのは循環が狂ってきます。海の中の循環が狂ってきているのですから、魚の循環も狂います。北海道の定置網には鮭が入らずにブリが大漁とか、ジンベイザメやマンボウが入ったとかのニュースが数年前から流れています。北海道の漁獲統計に「ブリ」という項目はありませんので「その他」に分類されます。それだけ道民にはなじみのない魚なのです。だから大量に獲れても価格は激安。当然です、漁民は処理の仕方を知りません、仲買人は売り先が無いから仕入れません。庶民はなじみのない味だし食べ方も分かりません。大漁貧乏ってやつですね。まぁ越前クラゲよりはましなんでしょうけど。2016年10月17日の釜石市唐丹町の片岸川 鮭特別採捕施設河口から数100mのところに採捕施設があります。川を網で仕切って写真中央のマスの中に鮭を誘い込みます。簡単な定置網ですね。係員に話を聞いたら、朝に100匹程度採捕したそうです。1日分ではなく数日分だそうです。匹数がまとまらないと次の受精作業ができないのでまとめて水揚げしているのでしょう。ご承知の通り鮭は孵化後3-4年で母川に帰ります。5年前に大震災がありました。孵化場はほぼ全滅です。詳しいことはわかりませんが、翌年から放流が始まっても震災前の放流数には戻っていないのでしょう。そして今年の高水温てす。現在の海水温は20℃。平年は18℃です。そのため遡上が遅れています。遅れているだけなら待ちましょう。循環が保たれますから。戻ってこないと港の経済が崩れます。漁協、仲買、流通、加工、小売、食卓に影響が出ます。鮭に聞いたわけではありませんが、たぶん戻ってくるのも大変なんです。魚は適水温を探して泳いできます。適水温が沿岸部にあるとあちこちにある定置網に入ってしまいます。それをすり抜けた鮭が母川に戻れます。A漁協で放流した鮭がB漁協の定置網に入ります。回転寿司のように上流側に居るのがイイ目を見ます。いろんな障害を潜り抜けて母川に戻ってきた鮭はとても愛おしく思えてきます。たくさんたくさん戻ってきてほしいですね。岩手釜石 晴釣雨読2016年5月末に釜石移住。 慣れない単身赴任の生活と三陸の海釣りと鮎釣りを中心としたぐーたら親父のブログです。フォロー2016.10.24 08:51「釜石漁師生活の一端をお伝えします」の巻2016.10.16 04:04「快晴無風満月そしてヤリイカ」の巻0コメント1000 / 1000投稿
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