2016年8月21日(日) 3つの台風が日本列島周辺をうろうろ。この日は11号が北上し昼前に釜石に最接近。この後に9号が明日22日に直撃予定という状況。
台風が近くにいるのに風はありません。むっとした熱気だけを感じる熱い昼です。14:00の甲子園の決勝戦が始まる前にちょっと海見て来ようってことで波浪警報が出ている海を見に行きました。
(勿論釣具はもっていっていませんし、危険な場所で撮影はしておりません)
まずは釜石南部唐丹町の花露辺(けろべ)漁港。写真上左の磯場に高波が打ち付けていますが堤防を乗り越えてはいません。写真下の港入口右側も離岸堤右側の磯場に高波が打ち付けています。
遠目からでも外海に面した磯場で白波が打ち付け波煙が立ち上がっているのが見て取れます。近場ならもの凄い光景なのでしょう。空の青さと海の碧さがきれいです。
大石漁港に着くと風裏なのか波はまだ穏やか。うねりは入ってきていますが、港に白波は立っていません。さすが唐丹湾内にあるだけあってまだ穏やかです。
それにしてもぽつんと離れた、それも微妙にずれているこの防波堤は何なの? 設計ミスのような意味不明のちょっと傾いたトーフがぽつんとあったのが印象的でした。
続いて市の境を超して大船渡市三陸町千歳漁港。
ここは外洋に面している漁港。水煙が立ち上り水際に近づくのは危険です。大波が押し寄せ港内も洗濯機状態です。霧で覆われたようにあたりは視界が悪く、海水のミストが肌にまとわりついてきます。
この千歳漁港の近くにちょっとした岬があり、そこから押し寄せるうねりの動画
を撮影してみました。なかなかの迫力ですね。
このようなうねりは磯を洗い流し、藻ははがされて、貝類や生物を押し流して新陳代謝がはかられます。魚は深みに避難し波が落ち着くのをじっと待っています。動きが遅いウニも岩のくぼみなどに身を隠してたくさんの棘を足代わりにして突っ張るように踏ん張っています。
人間の生活には迷惑な台風ですが、川の栄養分を大量に海に運び、磯場や海底の新陳代謝を促す必要不可欠な行事なのです。カキもウニもワカメもホヤも川のミネラル分で大きく美味しく育ちます。これも自然の恵みです。自然を理解し共存することが大切ですね。
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