「宮古・閉伊川 散々釣行」の巻

こんな鮎釣りは記憶にない。

ずぼらでぐーたらな性格が最悪の一日を勝手に演出してしまったのだから誰にも文句は言えないのだが、やり場のない怒りはこうしてblogに書き記して発散し、自分への戒めとしなければなるまい。


2016年8月7日 4:00に自宅を出発して約50km先の宮古市を目指す。ナビのない車なので事前に地理の概略を頭に入れておいた。宮古市内で午後からの「いわて復興未来塾」がおこなわれる宮古市民文化会館の場所を確認。ちょっと北上して閉伊川を渡って上流方向に進路を向けR106を20km上流へ走った。


オトリ屋の場所は調べておかなかったけれど、釣り師の嗅覚というのか、川見をしようとして左折した橋のたもとでオトリ屋を発見。場所をチェックしてさらに5km程上流の腹帯(はらたい)に車を走らせる。

集落内なら降り口があるだろうと予想して腹帯の集落まで来たのだが、案の定小学校跡の裏手に駐車場所を発見。発電所の放水口なのだろうか、左岸から大量の水が出ている。四万十川津賀ダム放水口を小型にしたような変化に富んだ場所だ。場所はここに決定してオトリ屋に戻り日釣り券とオトリを調達。

この川は国道と並行して流れているのだが入川できる場所が実に少ない。いいポイントを発見しても降り口が分からないので初めての人は苦労する場所だ。淵と瀬が連続して、押しが強そうで、石もしっかり詰まっていて実にいい川相なのだが、よだればかり出て食べることができない料理のような川だ。


【悲惨な一日の始まり】

腹帯に戻り車を停めたときに第一トラブル発生。蜂の巣の下に車を停めたのか、エンジンを切ってドアを開けたとたんに30匹ものの蜂が襲来。たちまち車内は蜂の羽音で騒然。オレの心はプチパニック。すべてのドアを開け放ち、蜂を追い出そうと試みるが、蜂の数は増えるばかり。ススメバチやクマバチのような大型ではなく、小型で攻撃もしてこない蜂だったので場所移動を決意。すべてのドアをあけ放ったまま、そろりそろりと15m程の移動を試みた。あいつらにも鮎と一緒で縄張りがあるのだろうか、移動したらあいつらは巣に戻っていって一息ついた。これが今日の悪夢の始まりだった。

7:00 川に入って竿を延ばし仕掛けを結ぶ。仕掛けは先週気仙川で使用した007のメタル。仕掛け巻からくるくると繰り出したのだが、あれっ!?? 鼻カンの手前で切れている。この時はまだポジティブだった。オトリを付けた後だったら・・と考えるとこの段階で悪さがでて良かったと思った。しかし甘かったことに後々気づかされる。メタルの仕掛けを再度張るのは嫌な予感がしたのでナイロン0.25号を張り直した。


【ずぼらは自分をいらだたせる】

養殖オトリを付けて送り出す。足元の水温は意外と高い。谷間のポイントで陽はまださしてこないため川底が分かりにくい。川面の波立ちで石のありかを推測する。

岩手の河川では一匹目に時間が掛る傾向にある。まして日陰。背バリをうって「止め」を意識して瀬の中を釣る。こんな日陰でも意外と気配はある。追われている気配はあるが掛らない。

「コン」というアタリが出るも蹴られる。寄せて逆バリを確認するとイカリが無い。自動ハリス止めで切れている。2回通しているので抜けたことは考えにくい。再度イカリをセットして送り出すもまたしてもハリス切れ。2度めのプチパニック。「どないしたん。ハリス止めが悪い?  ハリス細すぎ? 」

鼻カン周りの仕掛けを変更して、ハリも7.5号にランクアップ。放水口の下の石裏のたるみで一匹目を獲り、続いて21cmの背掛り。


ここで立ち直ったかに思えたが、悪魔が一休みしていただけだった。

3匹目を抜いたら、オトリ鮎が枠外に。掛り鮎だけをキャッチしたのだがそのショックで鼻カン周りがプッツン。

その後、逆バリ折れ1回、接着甘く自動ハリス止め抜け2回、ハリス切れ1回とトラブルのてんこ盛り。ポツポツと掛るのですが、匹数が伸びません。釣った気がしません。この日の釣りで8組の鼻カン周りの仕掛けを使ってしまいました。


【出直し・作り直しだ】

原因は簡単。一昨年作った仕掛けをそのまま使っていたからです。瞬間接着剤をさして補強しておけばよかったと思ったのは当然のように後の祭り。昨年までは、18cmまでしか釣れない滋賀県安曇川がホームグランド。仕掛けに強度は求められていなかったのですね。

来週は朋友と3日間の鮎釣り三昧の予定。気仙川も閉伊川も25cmクラスが出ていますので0から仕掛けを作り直しです。

1日やる予定だったら嫌気がさして途中棄権だったでしょうけど、今日ははなから11:00に川上がり予定。予定より少し前に川から上がって、1時間ほど仮眠した後にビジネス仕様に着替えて宮古市内で行われる「いわて復興未来塾」に出席。達増知事や日本総研調査部藻谷先生の地域再生のお話を拝聴してきました。

それにしてもこの川の雰囲気は素晴らしい。山間を蛇行する川相、連続する淵と瀬、降り場所の分かりにくさ、石と岩盤の程よいポイント。四万十川の小型版といった感じがする。

岩手釜石 晴釣雨読

2016年5月末に釜石移住。 慣れない単身赴任の生活と三陸の海釣りと鮎釣りを中心としたぐーたら親父のブログです。

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