今朝は6:00から小学生の市場見学のお手伝い。
食育の授業の一環です。
親戚や知り合いに漁師がいる生徒は1名しかいない街中の小学生です。
船に乗ったことがある生徒も1名だけでした。
協力していただいた定置網の大謀(親方)から魚の説明を聞いたあと、水揚げやセリの見学をして魚にも触ってもらいました。
大謀のはからいで、魚を選別するベルトコンベアのすぐ近くで魚を見ることができて子供たちは大歓声。
篭に用意していただいた「さわれる魚」のイカ、シマダイ、サバ、イワシ、ヤガラなどをおそるおそる触る子供たち。一人が触り始めると次から次へと手が伸びて来る。最初は尻込みしていた生徒も次第に魚に触れ始めて、名前や食べ方などいろいろな質問をしてくれました。
女の子の方が積極的でしたね。
最後の質問コーナーでは「漁師の年収はいくらですか」などと大胆な質問も飛び出し、市の水産課のおじさんも答えにたじたじでした。
これを機会に少しでも漁師や魚や海に対しての理解を深めてくれたら嬉しいですね。
ところで、今日の水揚げの中で、釜石に来て初めてアオリイカとセイゴを見ました。アオリは胴長20-35cmが5杯とセイゴは45cmクラスが1本。
大謀の話では例年この時期、アオリイカはポツポツ入ってくるとのこと。
三陸沖にもマンボウ、トビウオ、ソーダガツオ、イシダイ、イシガキダイ、ヤガラ、サワラ、マダイ、チダイなどの暖海性の魚が増えています。
アオリイカが増えてくれたら釣りが変わります。商売も変わります。マダイが釣れるようになれば岩手の人がわざわざ秋田沖や陸奥湾に行かなくてもよくなります。
今日の水揚げは夏冬混合 水温16度台に下がって少しずつサケの水揚げが増えてきました。8艘の定置船合計で5トンの水揚げ。平均3.5kg換算で1400匹程度と思われます。徐々に暖海性の魚は減ってくるでしょう。
今朝はフロントガラスバリバリになるほど冷えました。でも市場の魚を見たら夏冬混合。季節感が狂っています。10年狂うとそれが普通に思えてきます。 そろそろ暖海性の魚の価値を見直していかなければならない気がします。
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